自宅にスマートロックを導入|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

こんなタイトルですが、じつはスマートロックはかなり以前から重宝しております。かつての青森市在住時の住居では、当初はAkerunというスマートロックを使っていましたし、その後大学の個人研究室ではQrio Lockを導入していました。

スマホで鍵の開け閉めは、これも一度体験してしまうと元に戻れなくなるんです。カバンからわざわざカギを引っ張り出すのって面倒ではないですか(横着モノ!と怒られそうですが)。というか、カギはカバンの中ですが、スマホのほうはサッと取り出しやすいところに身につけているものでしょう? 握りしめていることも多いですし。ですのでアプリ起動して、ワンタッチで鍵が開いてくれるのは本当にスムーズなんです。

もちろん、スマートロックのメリットはそれだけではありません。たとえば、複数のメンバーで鍵を共有することができます。たとえば、大学の研究室では学生が出入りしますが、入室を許可している学生だけに鍵を渡すことができますし、しかもクラウドに記録が残りますから、いつ誰が出入りしたかが分かります。開け閉めした瞬間に通知も来ます。もちろん、遠隔で操作もできますので(各社ともWi-Fiに接続するためのオプションが必要ですが)、例えば離れた場所からでも今鍵が開いているのかどうかを確認するといったことも可能です。

すっかりスマートロックの便利さから抜け出せなくなってた私ですが、先日引越しをしたところ、新たな住居の玄関ドアのロックがかなり古いタイプの特殊形状なものでした。案の定、手持ちのQrio Lockはどう工夫しても装着できそうになく、半ば諦めていたのです。

この春から住んでいる住居は古いマンションのためドアロックがかなり旧式のものだった
この春から住んでいる住居は古いマンションのためドアロックがかなり旧式のものだった

ドアロックの型番(MIWA HP40)とスマートロックでAND検索したところ、なんとCANDY HOUSEのスマートロック「SESAMI mini」ではこんなレアそうなドアロックにも専用アダプタを用意してくれているではないですか! SESAMIももちろん、日本参入時にすぐに1つ購入して試用したことがあるのですが、すでに「SESAMI 3」まで進化しているようです。ともあれ、早速購入して、装着してみました。

SESAMI 3本体(税込6,380円)と、遠隔操作に必要なWiFiモジュール(税込2,178円)が到着
SESAMI 3本体(税込6,380円)と、遠隔操作に必要なWiFiモジュール(税込2,178円)が到着
SESAMI本体の開封の儀。ちゃんとドライバーまで入っていますが今回は両面テープでの装着なので無用でした
SESAMI本体の開封の儀。ちゃんとドライバーまで入っていますが今回は両面テープでの装着なので無用でした
こちらはWiFiモジュール。SESAMI本体とはBluetoothで接続。ドア近くのコンセントに取り付けておけばOK
こちらはWiFiモジュール。SESAMI本体とはBluetoothで接続。ドア近くのコンセントに取り付けておけばOK
別送されてきたMIWA HP40用アダプタ。親切にもSESAMI貼り付け用の予備の両面テープまで同梱してくれました
別送されてきたMIWA HP40用アダプタ。親切にもSESAMI貼り付け用の予備の両面テープまで同梱してくれました
さっそく取り付けです。まずは玄関ドアロックの特殊形状ロックノブに治具を貼り付け
さっそく取り付けです。まずは玄関ドアロックの特殊形状ロックノブに治具を貼り付け
続いてSESAMI本体を浮かせる下駄を貼り付け
続いてSESAMI本体を浮かせる下駄を貼り付け
そしてSESAMI本体を貼り付けます
そしてSESAMI本体を貼り付けます

もうあまりにぴったりと装着できて、とても満足です。また過去に使ってきたAkerunやQrio Lockよりも二回りぐらい小さくて、とても好感が持てます。小さいからこそ、特殊形状のドアロックに対応しやすいのでしょうね。一方で本体が小さいと動作のパワーが気になりますが、まったく問題なくロックの開閉ができています。

スマートロックは専用のアプリから開閉操作を行います。アプリもシンプルで分かりやすく使用に支障はありません。

SESAMIのアプリ画面。
SESAMIのアプリ画面。

ところで、このアプリは家族にもインストールしてもらって使うわけですが、妻から「ちょっとこれ、いつ出入りしたかがあなたに通知されてしまうじゃないの」とクレームが(笑) 確かに手動開閉してもその旨の通知が飛んできます。監視されているようでイヤだという向きもあるでしょう。

とはいえ、いつも家を出てから「あ、カギ閉めたっけ? 不安だから戻って見てくる」ってことが多い妻だけに、「離れたところでも空いているか閉まっているか分かって便利でしょ?」と説得したら、「それは便利!」と納得してくれました(笑)

一方で、スマートロック本体は売り切りにしても、アプリを含めたクラウドサービスの継続運用が必要で、メーカー各社ともそれなりにご苦労があると思われます。Akerunは当初はコンシューマ向け製品も出されていましたが、最近はすっかり法人向けに特化してしまったようです。Qrio Lockも、いつのまにかアプリの画面にQrioの自社広告が表示されるようになってしまいました。

そうした中で、SESAMIは顧客のニーズに応じてあらゆるドアロックに対応すべく、様々な難解なドアロックにも、要望があれば3Dプリンタでアダプタを作ってくれます。もちろん、どんなドアでも確実に利用できるというわけではないですが、こういう企業努力でファンを増やすという地道な努力に感心させられます。
https://jp.candyhouse.co/pages/sesame-features

アダプターの依頼

回転操作できる遠隔IoTデバイスと考えれば、もしかしたらドアロック以外にも用途が広がるかもしれませんね。

CANDY HOUSE SESAMI
https://jp.candyhouse.co/

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