LINEって使ってます?!|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

「皆さん、LINE使ってますか?」って聞くのも野暮ですね、当然使ってますよね?! 何しろ国内で8,600万人が使っているサービスですから、当然スマホの中に入っていることでしょう。

しかしですね、筆者は結構長らくLINEの本格利用は避けてきたんですよ。それはなぜかというと、筆者の持ち歩くスマホ端末(最小限)がこんな感じだからです(笑)

筆者の普段使いスマホ
筆者の普段使いスマホ

ちなみに普段カバンに入っているのはこんな感じで、業務用iPhone(iPhone 12)、プライベートiPhone(iPhone 12 mini)、メイン端末Motorola Razr 5G、サブ端末PLANET Cosmo Communicator。もちろんみんなDSDS対応のデュアルSIM(eSIMとのデュアルも含む)端末ですから、カスタマイズ禁止の業務用iPhone以外は全て2回線入っています。つまり、4端末7回線をいつも持ち歩いているということですね。(このほかiPadやPCも持ち歩いてますが)

で、本題に戻りますが、LINEって電話番号に紐づいたサービスじゃないですか。なので、コミュニケーション手段としてのLINEは、じつは筆者には非常に使い勝手が悪すぎたんですよ。どの電話番号で作ったLINEアカウントにメッセージが飛んでくるか分からないので。ちなみに電話番号依存せず、どのスマホでも同じアカウントで同時使用できるFacebookメッセンジャーなら確実に連絡がつきました(笑)

このような理由からずっとLINEをメイン連絡手段に使用してこなかったのですが、昨今ではLINEでしか連絡が取れない人たちまで出現してきていよいよ不便を感じてきました。そこでマルチ端末でLINEを活用する方法はないものかと、いうことになったんですがじつは2つほどやり方があります。

まずは「LINE公式アカウント」を使用する方法。使い方ですが、LINE公式アカウントを作成し、スマホにLINE公式アカウントアプリをインストールしてログインすればOK。本来は企業や店舗が「LINE公式アカウント」を開設して、LINEユーザーとコミュニケーションをするものなのですが、もちろん個人でもアカウントの開設は可能です。

LINE公式アカウントのプラン
LINE公式アカウントのプラン

もう一つは、ビジネス版LINEと呼ばれている「LINE WORKS」を使う方法。こちらは、LINEの親戚にあたるワークスモバイルジャパンが運営しているサービスで、LINEと相互にコミュニケーションも可能なグループウェアといったものです。

LINE WORKSのプラン
LINE WORKSのプラン

LINE公式アカウント」はどちらかというとお客さんに情報発信したりコミュニケーションを取るためのマーケティング重視のアプリ、「LINE WORKS」は同じ企業内あるいは仲間内で共同作業などの業務をするためのアプリといった感じでしょうか。それぞれ目的が異なるアプリですが、筆者がそもそもやりたかったマルチ端末でLINEを使いたいという要望はどちらのアプリでも果たすことができます。

なお、どちらも有償のサービスですが、トライアル用に無料で利用できるプランが用意されています。LINE公式アカウントは、月間1,000通以内のメッセージ数なら無料のフリープランで利用可能です。LINE WORKSはストレージ量5GBの制限と、メール(Eメールをアプリ内で利用する機能)、Drive機能が使えない「フリープラン」が用意されています。メッセージ送信数には制限がありません。

どちらのアプリも使ってみましたが、筆者的にはLINE WORKSのほうが使い勝手がよいかも。じつはもともと大学のゼミで活用していました。ゼミ内のコミュニケーションに、以前はFacebookでグループを作って活用してみたり、LINEでグループを作ったりなどしていましたが、個人のアカウントでゼミ活動に加わることに抵抗がある学生もいました。そりゃそうですよね、先生とプライベートのアカウントでつながりたくないという気持ち、よく分かります(笑)
そこでLINE WORKSを活用し、ゼミ生にアカウントを配布したところ、プライベートのLINEと切り分けて使えることで評判は上々。たとえば地域でのゼミ活動で、ゼミ活動上やむを得ず学外の方と連絡手段を作るといったケースがありましたが、こうした場合でもプライベートのLINEのアカウントは使わずに、外部の方のLINEとつながることができて便利という声が聞こえました。

LINE WORKSは本来グループウェアですので、カレンダー機能、ファイルストレージ&共有機能などが充実し、ゼミ活動でとても便利でした。

LINE→LINE公式アカウント 双方の画面
LINE→LINE公式アカウント 双方の画面
LINE→LINE WORKS 双方の画面
LINE→LINE WORKS 双方の画面

ちなみに、スタンプ機能はLINE公式アカウント、LINE WORKSとも備えられていますが、LINEのようにストアから購入することはできず、あらかじめプリインストールされている基本的なスタンプしか使えません。LINE WORKSのほうが若干オリジナルのビジネス用スタンプが多いといった状況です。
また、あくまでLINEユーザーとのコミュニケーションという観点からLINE公式アカウントとLINE WORKSについてご紹介しましたが、LINE Payであるとか、LINEオリジナルの機能は備えられていません。

一方、LINEユーザーとの相互のチャットやビデオ通話などの基本的なコミュニケーションは両方とも問題なくできます。LINEユーザーとのチャットのグループ作成も可能です。また、LINE公式アカウント、LINE WORKSとも、パソコンではブラウザからログインして一通りの機能が使えるのも便利です。

試しにLINE、LINE公式、LINE WORKSユーザー間(全部筆者ですが)のグループを作成してみた
試しにLINE、LINE公式、LINE WORKSユーザー間(全部筆者ですが)のグループを作成してみた
LINEとコミュニケーション可能なアカウントがマルチ端末で使えるのは便利!
LINEとコミュニケーション可能なアカウントがマルチ端末で使えるのは便利!

ともあれ、1台のスマホで複数のLINEアカウントを活用できる手段として、まずは試しに使ってみる価値はあると思いますよ!

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