マイナンバーカードを保険証にする受付スタート|木暮祐一のぶらり携帯散歩道

マイナポータル

マイナンバーカードの活用がようやく進みだしました。国民に一律10万円の給付を行った特別定額給付金の申請でマイナンバーカードの重要性が改めて多くの方々に認知されたと思いますが、マイナポータルアプリとこのマイナンバーカードの組み合わせで今後様々な行政手続きのオンライン申請への活用が期待できそうです。

様々なサービスが期待されていますが、これこそ便利になりそうなのがマイナンバーカードを保険証代わりにする機能です。2021年3月よりマイナンバーカードを健康保険証としても使えるようになります。その事前申請が8月7日より始まりました。

マイナンバーカードと保険証を紐づけすることで、就職時や転職時、引っ越しの際にも、保険証の切り替えを待たずにマイナンバーカードで受診できます。
また、マイナポータルでは、2021年3月より自分の特定健診情報を、2021年10月より自分の薬剤情報を確認できるようになる予定で、本人の同意のもとでたとえば医師の診断中に服用中の薬の情報などが確認可能になるなど医療機関等を超えた情報共有がようやく実現しそうです。

このほかマイナポータルとe-Taxの連携により、確定申告の際に医療費控除が自動入力されるようになるなど税務処理も楽になりそうです。

それでは早速、マイナンバーカードを保険証として使うための手続きに挑戦!

1) まずスマホに「マイナポータル」アプリをインストールしましょう。このアプリはマイナンバーカードを読み取って本人認証するために必要です。

マイナポータルアプリ

2) マイナポータルアプリを起動し、「スマホでログイン」からマイナポータルへアクセスしましょう。「スマホでログイン」をタップすると、「利用者証明用電子証明書」のパスワード(暗証番号)を求められます。マイナンバーカードの交付を受けるときに設定した数字4桁の暗証番号です。みなさん、覚えていますか?(これを忘れられて行き詰るケースが多いようです)

スマホでログイン/2次元バーコード読取/ぴったりサービス/パスワード変更 画面 スマホでログイン マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書のパスワードを入力してください

3) パスワードを入力して「次へ」をタップすると、マイナンバーカードの読み取り画面になります。マイナンバーカードを用意し、スマホの非接触IC付近をカードに当てます。この操作により、マイナンバーカードに記録されている暗証番号と先ほどの画面で入力した暗証番号の照合を行うのです。

読み取り開始画面 スマホで読み取る様子

4) 暗証番号の認証が完了するとマイナポータルサイトが表示されます。

読み取り完了 マイナポータル画面

5) 8月30日現在、マイナポータルのトップページには、「特別定額給付金」の申請と、今回挑戦する「健康保険証利用の申込」が大きく表示されています。
「健康保険証利用の申込」の中の「利用を申し込む」をタップします。ページが遷移し、保険証として利用する際の色々な注意説明があり、下までスクロールさせると同意のボタンがあり、次へ進みます。ここで再びマイナンバーカードを用意し、「申し込む」をタップすると再び暗証番号を入力してマイナンバーカードと照合させます。

同意事項など マイナンバーカード読み取り申込画面

6)暗証番号との照合が完了するとブラウザ(iPhoneではSafari)で新しいタブが開いて申し込みが完了となります。筆者の場合、じつはこのステップで何度もエラーが出てうまく進まなかったのですが、どうもiPhoneのSafariの場合には、別のタブでマイナポータル以外のページを開いていると正しく動作しない場合があるようで、Safariから一度すべてのタブを閉じてリトライしたところ、すんなりと申込完了できました。

カードスキャンの様子 申込受付完了の様子

以上で、マイナンバーカードを保険証として利用するための登録は完了しましたが、これが実際に使えるようになるのは来年3月です。医療機関側でマイナンバーカードを読み込むリーダーの設置などの準備期間ということなのでしょうが、早く使ってみたいものですね。

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