みなさん、出先でのモバイルデータ通信にはどんな端末を使われていますか? 以前はモバイルWi-Fiルーターを持ち歩いていたりしていましたが、スマホでテザリングができるようになると、このところはテザリングに頼るばかりでした。しかし、テザリングで使っていると、スマホのバッテリーがあっという間に無くなってしまうんですよね。とはいえ、モバイルWi-Fiルーターも充電が必要な機器ですので、スマホとは別にアダプタに接続して充電するのも結構億劫に…。そんな中で、とある方からお勧めされたPIXELA社のLTE対応USBドングル「PIX-MT100」という端末を購入し、愛用を始めました。
USBドングル型のモバイルルーターというのは、モバイルデータ通信サービス初期からあったものですが、従来のものはPC等にUSBで接続し、USB経由でモバイルネットワークにアクセスしてデータ通信をしていました。ですので、PCでデータ通信を利用することが前提でしたし、PC側にも専用のドライバやソフトウェあなどのインストールが必要だったりしました。
このPIX-MT100は、従来のUSBドングル型モバイルルーターと同様にPCにUSB接続して使うこともできるのですが、USBは給電のみに使うモバイルWi-Fiルーターとして活用することができます。これが結構便利なんです。たとえばスマホ充電用のUSB電源アダプタとセットで鞄に忍ばせておけば、コンセントさえあればこのPIX-MT100を利用して周囲をWi-Fiスポットにできちゃいます。
<写真2>USB充電アダプタに挿せばコンセントにさすだけでWi-Fiスポットに
このPIX-MT100はもちろんSIMフリー。LTEは対応周波数が2.1GHz、1.8GHz、800MHz、対応バンドはB1、B3、B19。通信速度は下り最大150Mbps、上り最大50Mbps。まあ、出先で使うには十分なスペックでしょう。また従来のUSBドングルのようにWindowsやMacOSのPCでUSB接続させて使用することもできるようです。最大同時接続は8台までOK。大学のゼミ室で学生と共にインターネット接続したり、あるいはクルマの中でシガーライターに接続して車内Wi-Fi環境を構築するなど、便利に活用しています。電源に接続して20秒程度でスタンバイOK、一度設定を済ませておけば使い方は極めて簡単。MVNOのデータ通信SIMと組み合わせて1台持ち歩いていると便利ですよ!
ちなみに、固定IPアドレスが付与されたSIMカードを使えば、ポートフォワーディング機能、DMZホスティング機能、MACアドレスフィルタリング機能なども活用でき、セキュリティが求められる業務におけるモバイルアクセスも容易にできるようです。