楽天モバイルが4月8日より、MNO(Mobile Network Operator)としての携帯電話商用サービスを開始しました。NTTドコモなど大手キャリア3社の寡占市場に風穴を開けることになるのでしょうか。
楽天モバイルはイチからインフラの整備を進めていくわけですから、その苦労は並大抵ではありません。筆者は1988年の日本移動通信(IDO、現KDDI)の参入、1989年のDDIセルラー電話グループの参入(現KDDI)、1994年のデジタルホングループ(現ソフトバンク)とツーカーグループ(KDDI)の参入、1995年のPHS各社の参入などを実際に見て、そのたびに各社の回線を契約してエリアの拡大をまじまじと体験しながら使ってきたユーザーの1人です。各キャリアとも、数年かけて地道に通信エリアを拡大させ、そのご苦労を偲びながら応援してまいりました。本当に久しぶりの新規参入事業者となる今回の楽天モバイルは、その展開に大いに期待しワクワクしているところです。
楽天モバイルの料金プランがどうなるのか、そしてそれが既存キャリアにどのような影響を与えるのか、様々な予測がありました。その楽天モバイルがスタートさせた新プラン「Rakuten UN-LIMIT」は、料金2980円で、楽天モバイルの自社ネットワークはデータ通信無制限使い放題という大胆なものになりました。しかも先着300万人には1年間無料で提供という破格のキャンペーンが展開されてます。
ただし楽天モバイルの自社ネットワーク構築はやや遅れ気味のようで、現在は東京、大阪、名古屋の一部となっています。4月末には沖縄県那覇市や北海道札幌市の一部でもサービス提供が始まっています。このような状況なので、楽天モバイルの自社ネットワークがないエリアでは、KDDIとローミング契約を結び、KDDIのネットワークを借用してサービス展開する「パートナーエリア」として全国でのスマホの利用を実現させています。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」でデータ通信無制限で利用できるのは楽天モバイルの自社ネットワークエリアに限ります。パートナーエリアでのデータ通信量は5GB(公表当初は2GBでしたがのちに増量)までと制限が設けられています。
それでも、1年間は無料で利用できるとなれば、これは使わない手はありませんね。筆者の場合、日常生活圏は青森市周辺なので、楽天モバイル自社エリアで利用することは当分なさそうですが、1年間無料で5GBまでデータ通信が利用可能なのですから、もちろん速攻で端末の購入と契約手続きをさせていただきました。
申込をしたのは3月中でしたが、ようやく楽天モバイルから案内が来てオンラインでMNP転入などの手続きが済んだのが4月12日ごろ。その後、自宅に端末も届き、開通手続きを行いました。購入した端末は、楽天モバイルオリジナルの「Rakuten Mini」です。この端末、4Gスマホとしては世界最小、最軽量をうたう端末です。とにかく小っちゃくてかわいいんですよ。
このRakuten Miniの詳細なレビューはまたの機会にしたいと思いますが、複数のスマホがカバンに入っている筆者としては、このRakuten Miniはサブのまたサブぐらいの位置づけですが、小さくて軽量なので持ち運びは苦になりません。むしろ小さくて失くすのが心配ですね。ちなみに小さい画面では文字入力も面倒だし、老眼で文字は読みにくいし、じゃなんで使っているのかと突っ込まれそうですが、かわいいのですべて許しましょう。ちなみにおサイフケータイ機能装備で、Suicaはもちろんですが、PASMOにも対応しています。
メインのスマホのストラップ穴からRakuten Miniをぶら下げて、おサイフケータイ専用で使おうかしら(笑)。