『ケータイ社会白書 2019年版』が無償で公開│木暮祐一のぶらり携帯散歩道

7月12日掲載の当コラム「シニアにもかなり普及してきたスマホ」でもご紹介したNTTドコモ モバイル社会研究所のユーザー利用動向調査ですが、それら調査の総集編ともいえる『ケータイ社会白書 2019年版』が無償公開されました。この『ケータイ社会白書』は冊子でも販売されているのですが、Web版は無料で見ることができます。

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NTTドコモ モバイル社会研究所では、2004年の設立時からモバイルICTの利用動向の経年変化を把握する基本調査や、ライフスタイルに見られるトピックスについて継続して調査を行い、白書として発刊してきました。
今回公表された2019年版では、2010年から2019年までの10年間のスマホ・ケータイなどの使われ方やその変化もまとめられており、大変役立つ資料となっています。

とくにトピックスとして注目しておきたいところをピックアップすると、2010年時点ではわずか4.4%だったスマホ比率(2台目まで含む)が2019年では85%まで拡大しました。とくに、子どものスマホ利用は中学生になると7~8割に拡大し、スマホを利用する小中学生の8割以上は「何らかの親子間ルールを設定している」という回答が得られたそうです。
また、シニアのスマホ所有状況では、70代のスマートフォン所有が2019年に初めてケータイ所有を上回る結果となり、スマートフォンの普及がシニアにも進んでいる状況が見られました。

モバイル社会白書 2019年版 第1章サマリ
モバイル社会白書 2019年版 第1章サマリ

スマホはこの10年間の間に幅広い世代において生活の一部として根付いてきたことが分かります。

調査は子どもやシニアに限らず多岐にわたっています。例えば「歩行中または食事中の利用は30代以下のスマホ・ケータイ所有者の過半数が行っている」など、モバイルICT の使い方についても分析しています。
その他、SNSの利用状況、マナーやセキュリティなど、生活者を取り巻くモバイル環境についても多様な調査内容が掲載しており、モバイルと社会を語る上で役立つバイブルとなっています。
おススメの情報源ですよ。

ケータイ社会白書 2019年版
http://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp19.html

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