NTTドコモ モバイル社会研究所がこのほど、スマートフォン比率に関する調査レポートを発表しました。同研究所は2010年から継続的にスマートフォン比率の調査を実施してきましたが、今回公表されたデータでは70歳代(70~70歳)のスマートフォン比率が男女ともに5割を超えたことを明らかにしています。いよいよシニアにもスマートフォンの利用が広がってきたことを示しています。
モバイル社会研究所は2010年から、経年概況調査「一般向けモバイル動向調査」として、全国15~79歳男女を対象に、ウェブを通じてスマートフォン比率の調査を実施してきました。
前回(2019年1月)に公表した際は、年々増加を続けてきたスマートフォン比率がついに8割を超えたということがトピックになりましたが、今回(2019年6月)の調査では15歳から24歳までの若年層では、ほぼ全員がスマートフォンを所有していることに加え、70歳代(70歳~79歳)のスマートフォン比率も男女ともに、5割を超えたことが判明しました。
調査は、性別・年齢(5歳刻み)・居住地域区分のセグメントで日本の人口分布に比例して割付を行い、ウェブを通じて6,926人から回答を得たものです。ウェブを通じた調査ということで、すでにこの時点でインターネットが利用できるユーザーというバイアスが掛かっちゃっていますが、継続的な調査の結果ですのでひとつの指標としては大変参考になるものでしょう。
シニアの中には「まだケータイで十分、通話しかしない」という方もちらほらいらっしゃるんですが、たとえばQRコード決済が普及した中国などではスマホがなければ生活の様々なところで不便を強いられているような感じでした。
まだ日本ではそこまでスマホなしの生活で不便を感じるシチュエーションは少ないでしょうが、それでも電子決済は着実に浸透してきていますし、コミュニケーションの手段だって電話番号を使った音声通話以外の方法に多様化していってますからね。
分離プラン義務化をにらんでか、安価なスマホのラインアップも充実してきました。
音声通話にしか使わないにしても、そろそろシニア層の皆さんにも「脱ケータイ」という流れが一気に進んでいくのかもしれません。