筆者はかつてMVNOのFREETELを契約していたこともあって、FREETELブランドを継承したMAYA SYSTEMからFREETELスマートフォンの製品案内などの情報が送られてきます。現在はNTTコミュニケーションズのOCNモバイルONEとの組み合わせで、回線契約もできるようになっています。
とはいえ、近年はそれほど気にとまるような端末のラインアップは無かったのですが、先日届いた案内メールにて「クラウドSIM」なるものを搭載した「FREETEL P6」が発売されるという、思わず興味を引く情報が舞い込んできました。
この「クラウドSIM」というのは、eSIMなどと同じ仕組みになっていて、サービスを提供する側で大量に契約・管理している世界各国の通信事業者のSIMカードの情報を、必要に応じて端末側に書き込んで使用するというものです。
ディスプレイ上から世界各地域の回線契約(データ通信)を1日、7日、30日という単位の通信プランを選択することで、すぐにその国のSIM情報が端末に書き込まれ利用可能になるという、ユニークな機能を備えています。
公式オンラインショップ限定商品として、6月上旬に発売を開始する予定で、価格は1万6,800円(税抜)。さらにOCNモバイルONEの音声対応SIMとセットで購入すると、端末価格が980円(税抜)となるキャンペーンも展開していまして(6月30日まで)、思わずまた1本契約してしまいました(笑)。
たまに海外に行くようなケースで、このスマホはかなり役に立つと思います。国内3キャリアで契約しているユーザーは、海外で国際ローミングでデータ通信を利用できると思いますが、その通信料はそれなりに高額です。滞在日数が多いとかなりの金額になってしまいます。
一方、MVNOのSIMを使っている場合、MVNOの多くは国際ローミングでデータ通信が利用できません。現地に到着した際に、旅行者用のSIMカードを購入して利用すれば良いのですが、そうしたSIMカードが確実に入手できるか不安もあります。
またわずかなトランジットなどのタイミングで、1日だけ寄航地で通信したいというケースもあるでしょう。そうしたときにもこのクラウドSIMによる1日単位での渡航先国回線の利用はとても重宝します。
このFREETEL P6はDSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)に対応し、SIMカードを2枚装着することで、2回線同時待受けが可能です。たとえば筆者はメインの通話用回線をMVNO契約にしてしまいましたが、音声通話の待受け用に渡航先でも常時起動させておきたいのですが、この回線だけでは海外でデータ通信ができません。
DSDVならば、片方のSIMスロットにこのメイン回線のSIMを入れて音声通話専用に設定し、現地でのデータ通信用には現地調達の安価なSIMカードをもう一方のSIMスロットに入れて、あるいはクラウドSIMから現地のプランを選択しておけば、FREETEL P6 1台で国内いる時と変わらずに通話もデータ通信も利用できるわけです。通信コストも3キャリアの国際ローミングのように冷や冷やして使う必要はありません。
夏休みの海外旅行で大いに役立ちそうな端末とサービスといえそうです。
FREETEL P6概要とキャンペーン内容:
https://www.freetel.jp/campaign/new_camp_p6/ ※現在は公開終了