LINE株式会社は、2020年上期における若年層の流行に関する調査を実施しその結果を公表しています。結果にはコロナの影響もチラリとみられます。
同社は、保有する約528万人の国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とした、 スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営しており、これを利用して全国の15~24歳の若年層の男女に対して、四半期ごとに最近の流行についてアンケート調査(自由記述形式)を実施しています。
2020年上半期は3月、6月の2回の調査と、2020年の流行予測に関する調査が実施され、その結果が7月7日に公表されました。
まずは3月と6月の比較から。3月といえば新型コロナウイルス感染症が急速に拡大を始めたタイミングでした。これを裏付けるように、3月の時点では流行調査総合ランキング1位に「新型コロナウイルス感染症」がダントツの24.3%で1位になっています。
しかしこれが6月時点になると3位まで下がる代わりに「どうぶつの森シリーズ」が1位へと大幅にランクインしています(3月調査時では14位)。
また、6月調査では「オンライン飲み会」「Zoom」が10位以内にランクインし、緊急事態宣言や外出自粛の影響で急上昇したことがうかがえます。
このほかにも、11以下に「料理」「ジム/トレーニング」「オンライン〇〇」「おうち時間」「ダルゴナコーヒー」など、外出自粛による影響がみられる項目も複数見られます。
続いて世代・男女別にランキングを見ていきましょう。
男性は15~24歳すべてで「Apex Legends」、女性15~22歳では新エリアオープンで話題となった「ディズニーリゾート」がランクインしています。そして男女別の総合ランキングでは、15~18歳では「鬼滅の刃」が男女ともに1位、女性の7位には総合ランキング11位だった「YOASOBI(ヨアソビ)」がランクイン。
なんだかんだで、やはり若い皆さんはゲームが話題の中心になるんですね。
一方、外出自粛関連を見ると、19~24歳では男女ともに「オンライン飲み会」がランクインしているほか、女性では「料理」というキーワードもランクインしています。
15~18歳の世代では、外出自粛をイメージさせるキーワードは見かけませんが、19~22歳、23~24歳では「オンライン飲み会」や「料理」などのキーワードがランク入りするところを見ると、やはり高校を卒業して19歳以上ともなれば、社会動向を見ながら考えるという社会性が芽生えてくるということなのでしょうか。
【調査について】
2020年3月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォン調査
調査対象:日本全国 15~24歳の男女
実施時期:2020年3月5日~9日
有効回収数:4728サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
2020年6月度調査
LINEユーザーを対象にしたスマートフォン調査
調査対象:日本全国の15歳~24歳の男女
実施時期:2020年6月1日~6月3日
有効回収数:4728サンプル
※回収比率は、[男性]15-18歳:19-22歳:23-24歳:[女性]15-18歳:19-22歳:23-24歳が2:2:1:2:2:1
※調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」でも閲覧可能
http://research-platform.line.me/archives/35475282.html
<出典>
LINEプレスリリース
「LINEリサーチ、若年層の流行に関する定点調査(2020年上期)」
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3299