若者たちのニュースソースといえば、もはやスマホによるニュース閲覧が圧倒的です。「新聞も読みなさいね」と言ったところで、新聞は有料。その一方スマホのほうは即時性高いし、移動中など空き時間でいつでも読めるとあって、新聞派は少なくなる一方です。であるならばと、より効率的に最新ニュースをクリッピングできるニュースブラウザアプリを使いましょうねと、担当の講義でもRSSの仕組みやニュースブラウザアプリのトレンドなどを解説してきたところですが、さる1月18日に、ソニーからなかなか良さそうなニュースアプリがリリースされました。
軽快な操作性と情報収集に便利なカスタマイズ機能
みなさんはスマホでニュースを読まれる場合、どういった方法で閲覧されているでしょうか。「新聞社やWebメディアのスマホサイトをブックマークして都度起動させる」、なんていう方はもう少数では。昨今はグノシーに代表されるような、数多くの媒体からトピックを一覧にして閲覧できるニュースアプリを使うのがトレンドです。新聞社やWebメディア自らニュースアプリを提供しているところもありますが、やはり多様なニュースソースから情報を閲覧できるサードパーティーのニュースアプリの方が情報収集には便利ですね。
情報が溢れている現代において、自分に必要な最新の情報を手際よく収集することが今後ますます求められていくことでしょう。そんな中、意外なところから、ニュースアプリのリリースが流れてきました。
ソニーは1月18日、Android向けニュースアプリ『ニューススイート』を発表しました。え、なぜソニーが? と思ったのですが、そういえばソニーはすでに2012年から『Socialife News』というニュースアプリを配信していたのでした。今回発表された『ニューススイート』はこのSocialife Newsを大幅リニューアルしたもので、操作性を大きく見直し、使い勝手を向上させてきました。
具体的には、アプリ上部にタブを設け、一般的なニュース記事を表示する「ニュース」タブと、自分の興味・関心のある記事を表示する「マイマガジン」タブを簡単に切り替える機能を搭載しました。「ニュース」タブではビジネスやエンタメ、スポーツ・グルメ・テクノロジーといったジャンル別にニュース記事が表示されます。一方、「マイマガジン」タブは、ニュースカタログ(RSSリスト)から情報元や関心事を選んでニュース受け取ることができます。ニュース閲覧では、左右のフリック操作でジャンルの表示を切り替えられるなど、ソニーらしいUXセンスが光ります。
また「マイマガジン」では、選択したニュースソースのほか、キーワードでニュースを絞り込んで情報収集することも簡単。たとえばスマホに関連するニュースをピックアップしたければ、「スマホ」をキーワード登録するだけで、絞り込んだ情報を収集・表示させることができます。
ニュースソースは「世界中のメディア」というのがポイント
ところで、“さすがソニーだけあるな”と感じたのがそのグローバル性です。前身のSocialife Newsはすでに世界約70カ国で展開されているということで、用意されているニュースソースも全世界の主要メディアを網羅しているのです。
もちろんニュースソースをマニュアル設定(URL入力追加)することもできるのですが、ちょっと裏技的な使い方になりますが、あらかじめピックアップされているRSSの一覧から追加できる方法をご紹介しましょう。
そのニュースソースの選択ですが、「ニューススイート」の「設定」から「”+”タブの言語・地域」で他の国の言語を選択すると、RSSリストの一覧が設定した言語の国のニュースソースに変わるのです。
わが国では「日本語」という壁があるために、世界主要国の人たちに比べ海外のニュースに触れる機会が少ないように感じます。この「ニューススイート」で関心を持つべき国の主要メディアを登録しておけば、いち早く世界で起こっていることをスマホで閲覧できるようになるのです。これは素晴らしいことではないでしょうか。ちなみにソニーのご担当のお話では、アメリカやイギリスなどのニュースソースはかなり充実しているとのこと。
難点を言えば、表示された海外のニュースの翻訳機能も欲しいところですね。「ニューススイート」アプリ内で読む場合は、翻訳機能が備えられていませんので海外のニュースを読む場合は原文のままになります。しかし、表示されたニュースを他のブラウザで開く機能は備えられていますので、一手間必要になりますが、Chromeでニュースを開き直せば、Google翻訳を使って日本語への変換もできてしまいます。
新生活が始まるこれからの季節、ニュースアプリの見直しに絶好のタイミングかもしれません。今後は海外のトピックを上手にキャッチし、世界に視野を広げておきたいものですね。